Pocket

今回はFXのリスクについて説明します。


リスク(risk)とは簡単な言葉で言えば「危険度」です。
以前、あるサイトでFXに関するアンケートを
したところ、
まだFX取引をされていないほとんどの方が、
FX取引を始める上での不安要素として、
「FXは危なそう」
「FXは怖い」
と言ったイメージを持っていました。

本記事では、FXにいける「リスク=危険度」
について管理人(哲太郎)の考えを説明させていただきます。

FXのリスクその1:為替変動のリスク

価格が変動するリスクは、FXに限らず
すべての投資で発生します。
株式でも投信でも予想した方向と逆方向に
株価や投信価格が動けば損失が発生します。

不動産投資でも地価の価値が下がれば、
不動産価格が下がり損失がでる可能性があります。

したがって価格変動によるリスクは、
すべての投資に発生する可能性があります。

にもかかわらず、
FXに対しては、
少額の資金で大金を動かせるイメージがあるようで、
そこから他の投信に比べるとリスクが大きい
ように思われているかもしれません。

規制前はレバレッジが400だった

実際、レバレッジ規制前の2010年頃までは、
レバレッジが400倍の国内業者もありました。
これにより、1億円の取引を25万の証拠金で
行うことができたのは事実です。

規制後の現在もレバレッジが25倍ですから、
1000万の取引を40万の証拠金で
行うことが可能です。
因みに、株の信用取引はレバレッジは約3倍です。
FXの方が8倍近くレバレッジが高いです。

それゆえに、
為替変動(為替価格の変動)に対する損失が大きくなります。
もちろん、期待する方向に動いてくれれば、
利益も大きいのがFXです。

リスクはある。しかしFXの変動リスクは防御し易い

ただ、この為替変動リスクに関しては、
後半説明する他のリスクに比べると
比較的防御しやすいです。

それは、早めの「損切り」です。
注文後、予想する動きで無ければ決済できます。
「損切り」とは、
損失がさらに大きくなる前に決済することです。
もちろん、価格が戻り損切りしなければ利益に
なったケースもあるかもしれません。
ただ、逆に大きく動いた場合、損失が大きくなり、
余計損切りが出来なくなります。

損切りを確実に行うことで、
損失を限定できます。
その点に関しては、他の投資に比べると
FXが一番損失を限定できるでしょう。
24時間取引が可能ですから、
意図しない価格の動きのときにリアルタイムで
損切りが可能だからです。

株の場合は、日中しか取引ができません。
そのため、夕方以降に悪いニュースがあった場合、
翌朝の前場の寄り付きで注文するしかありません。
一部の夜間市場で取引はできますが、
それでも時間は限定的です。

このように確かにFXはレバレッジが高く、
ハイリスク・ハイリターンな投資です。
ただ、リスクをしっかりコントロールできさえすれば、
利回りの高い運用ができる投資でもあります。

FXのリスクその2:金利変動リスク

スワップポイントの記事
FXのスワップポイントとは何か、土日も貰えるか
で説明したとおり、
FXは金利の影響を受けます。

金利変動による為替価格への影響は、
為替変動リスクに含めて考えて良いですが、
金利変動によってスワップポイントが大きく変わることは、
注意しないといけません。

ポジションを長期に渡り保有する取引をする方は、
対象の通貨ペアのそれぞれの金利の
動向によって、意外と大きな損失になることがあります。

例えば、現在高金利で有名なトルコリラを絡めた
トルコリラ円を長期に渡って売っていた場合、
1ヶ月に数パーセントの損失がでます。
逆に買っていれば、それが利益となります。


管理人(哲太郎)のように、
日またがりのポジションをほぼ持たない
トレーダーであれば、この金利変動リスクは
関係ありません。

FXのリスクその3:流動性リスク

意外と認識されにくいリスクが流動性リスクです。


流動性とは、注文後の約定(注文が成立すること)が
できる割合のことです。
流動性が低いと、注文を出しても約定できないことが
あり得るのです。

流動性が低いケースとは、
あまりにもマイナーで取引量が少ない通貨ペアを、
取引が少ない時間帯(日本時間の早朝など)で
トレードしようとすると流動性が低くて、
注文した価格とは異なる価格で約定することがあります。

このリスクについては、通貨ペアに関する以下の記事
FXの通貨ペアって何?初心者向けに解説(ドルストレートとクロス円とは)
でも書いたようにメジャーな通貨ペアを中心に
取引すれば避けることができます。

ただ、メジャーな通貨ペアであっても、
クリスマス休暇などは、取引量が減りますので、
そのような時期は取引を控えた方がよいです。

FXのリスクその4:システムリスク

次はシステムリスクです。
インターネットが普及した現代では、
注文はほぼインターネット経由で行います。
そのため、システム的なリスクが無視できません。

システムリスクとは、自分がPCまたはスマホから
注文操作を行い、FX業者のサーバに届き、
そこで処理するまでの間のシステムに
トラブルが発生して注文ができなくリスクのことを言います。

例えば、
・自分のPCが突然フリーズして使えなくなる
・自宅のルーターが壊れてインターネットにアクセスできなくなる
・契約しているプロバイダーのサーバがダウンして
ネットが使えなくなる
・FX業者のシステムトラブルで注文を受付不可になる
などです。

これらのシステムトラブルを自分自身では直接防ぐことは
できません。
しかし、発生してもリスクを最小限に抑える事は可能です。

ポジションを持っていなければ、
大きな損失が発生することはないです。
もし、ポジションを持っているのであれば、
最低限のリスク防御として、
決済の指値、逆指値は入れるようにしたいです。
できれば新規注文時に決済の損切り指値(逆指値)
は入れましょう。

損切りの逆指値さえ入れておけば、
突然、自宅PCが壊れて使うことができなくなったのち、
為替相場が予想と逆方法に大きく動いても、
FX業者のシステムが損切りを確実に行ってくれます。

最低限の防御の逆指値を入れる事以外の
リスク防御策としては、「2重化」です。
例えば、PCが壊れても大丈夫なように、
横にバックアップ用のノートPCを準備しておく、
または、スマホでFX業者のアプリを立ち上げておくと
安心です。

ネットワーク系のトラブルについても、
ポケットWifiの契約を別にしておき、
直ぐに切り替えて使えるようになっていれば、
問題ありません。

FX業者のトラブルのためには、
別のFX業者の口座も開設し、
できれば同じ証拠金を入金しておくと、
イザというときに助かるかもしれません。

FXのリスクその5:FX業者リスク

FX業者のリスクとは、信用リスクとも呼び、
FX業者が不正を行う、または破綻・倒産してしまうことです。

不正については、金融庁からの過去の行政処分内容を
チェックして、そのような処分が受けてないFX業者を
選ぶのが良いです。

破綻・倒産に関しても、行政処分がキッカケで、
業績が悪化することがありますので、
やはり行政処分のチェックは必須です。
「xx証券 行政処分」
と検索すると、過去の処分内容が出てきます。
かなり昔のもので、内容が軽度であれば問題なしと
判断しても良いですが、最近の処分で、
内容が重いものであれば要注意です。

破綻・倒産に関しては「自己資本規制比率」
をチェックされるのが良いです。
自己資本規制比率が140%未満になると、
金融庁に書類を提出、100%を切ると業務停止ですので、
FX業者の安全性を評価する有効な指標になります。
「自己資本規制比率 FX業者」で検索すると
各社毎の自己資本規制比率がチェックできます。

FXのリスクその6:個人のリスク

最後に挙げるのが「個人のリスク」です。
上に説明したリスクは100%でないにしても殆どが防御が可能です。
その防御方法についての学習や研究を怠ったり、
知っていても実施しなかったりすれば、
リスクは回避できません。

特に「損切り」です。
今回説明したリスク回避の中では一番簡単な作業で、
かつ一番効果がある方法です。

FXに限らずすべての投資に言えることかもしれませんが、
最終的なリスクは「個人」にあると言えます。